1.国際交流研究所の活動について
塩尻  大学法人東京国際大学は、「世界にふれる 世界にまなぶ」という理念のもとに、国内外の大学を取り巻く環境を正しく認識し、経営の効率化も念頭に置きつつ、本学の比較優位を活かした国際戦略方針を策定し、「グローバル人材の育成」推進と「世界的研究・教育の発信」の強化を目指して、国際的にさらなる積極的な展開を図っております。
 国際交流研究所は、大学法人に所属する附置研究機関として、これまでは英文名をResearch Institute of Foreign Studies、略してRIFSとしておりました。RIFSは、東京国際大学に蓄積された知識や研究の成果を社会に還元し、国際交流と国際貢献に役立てるための附置研究所として、1979年に設立されました。グローバル化が進んだ今日の世界における異文化理解の促進と、世界で活躍できるグローバルな人材の育成、日本企業のグローバル展開の促進と国際的経済協力の実施、世界各国や地域の独自の伝統文化・社会思想の研究などを目指して、多くの事業を実施してきました。
 研究所の創立から32年が経過し、世界の状況もさまざまに変化してきています。特に、今日の世界は、経済危機や民族問題、人口増大と貧富の格差拡大など、発展途上諸国だけでなく、先進国も含めた世界全体に広がる深刻な問題が山積しています。このような国際社会の困難で多様な現場を目前にして、大学教育においては、社会人としての教養と高度な専門力を基盤に、臨機応変な調整力、実践力を発揮できる「真の国際人」の育成が、緊急に要求されています。
 東京国際大学のこの理念のもとで、2011年4月から、当研究所は英文名をInstitute of International Exchange, Tokyo International University (IIET)と改称することによって、これまでの輝かしい知の蓄積の実績を引き継ぐとともに、21世紀の新しいグローバリゼーションの現場で、一層効果的な国際学術交流を推進してまいります。本学が得意とする文化、社会、政治、経済、言語コミュニケーション、スポーツなどの多方面の教育・研究成果をさらに世界へむけて発信し、国際社会の研究者との新しい意識に基づいた学術交流と相互啓発を通じて、日本社会と国際社会の要求にこたえる活動を展開していきます。
 設立以降32年間にわたって、本研究所は多大な成果を上げてきました。特にモンゴルとの学術交流では「モンゴル開発センター」との共同研究やモンゴル国官僚向けの研修など、多くの事業を展開し、高い評価を得てまいりました。
 この輝かしい伝統の上に、国際交流研究所IIETは、急速にグローバル化が進む世界情勢のなかで、21世紀において果たすべき研究所の役割を、以下の3点に要約いたします。

その@、高い研究レベルに裏打ちされた研究成果を世界へ発信いたします。
そのA、国際的リーダーとなる人材輩出に資する教育研究を支援いたします。
そのB、国際交流を通じて、異文化研究を深化させるとともに、日本独自の文 化や科学の発信を充実させ、効果的な相互理解を展開いたします。

 国際交流研究所(IIET)は、これらの役割をはたすために、人文社会科学を中心とするさまざまな視点から、世界に向けて深い理解と考察に基づく学際的な研究を発信するとともに、国際的な諸問題をより現実的、具体的に解決するために、次世代を担う人材育成を支援してまいります。

2011年4月1日 国際交流研究所長 塩尻 和子
 
図1 相互関係