第5回研究会報告

日時:2014年3月1日(土)14:00〜18:00
場所:東京国際大学国際交流研究所 第1キャンパス金子泰蔵記念図書館4階L422教室


発表概要
1.「12イマーム・シーア派のハディースと翻訳事情」
発表者:吉田京子 (神田外語大学専任講師)

要旨:
 イランは2000年以降、ダール・アルハディースなどの機関を中心に積極的に12イマーム・シーア派のハディースの再編や校閲活動を行っており、その一環として大規模なシーア派文献の外国語翻訳作業を展開している。
 また、イランの事情のみでなく、グローバル化するシーア派世界やネットによる通信情報網の世界規模での拡大をうけ、結果的にシーア派文献の世界普及が要請されているともいえる。本発表はこのような現状を鑑み、シーア派文献の日本語翻訳に携わる者として、第一に、12イマームシーア派の古典文献の典型である「ハディース」を解説する。というのも、同派の古典文献の大半がハディース集であり、ハディースとは一般的に「預言者ムハンマドの言行録」であり、イスラーム法理論における「第二の法源」と認識されているにもかかわらず、同派では、まず第一に「イマームの言行」と認識され、救済の要とみなされているからである。第二に、イマームの言説であるハディース集として高い人気を誇り、今でも人々に愛読されており、現在発表者が日本語翻訳作業に携わっているクライニーの『充全の書』を紹介する。第三に、ハディース集の日本語翻訳過程で直面する様々な問題点を提示し、研究者からの意見を求める。

2.「フェトフッラー・ギュレンとヒズメット運動―――もう一つの宗教回帰運動」
発表者:塩尻和子 (東京国際大学特命教授、国際交流研究所・所長)

要旨:
発表内容につきましては、発表内容に加筆した以下のファイルをご覧ください。

・「フェトフッラー・ギュレンとヒズメット運動―――もう一つの宗教回帰運動」(PDFファイル)


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