
新しいことをなにか始めようとするとき、人はできない理由や障害、自分にできるのだろうかとすぐに考えてしまいがちです。しかし、初めから失敗しないと分かっているようなことは、そもそも挑戦するに値しないのではないでしょうか。
人間には、実行してみなければ分からないことが沢山あるのです。でも、やらなければ100%の失敗です。やってみる、行動を起こすリスクよりも、やらない、なにもしないでいることのリスクのほうがはるかに大きいのではないでしょうか。
青年期は、人生でもっとも生命力と感受性、知的吸収力に恵まれたときなのです。いまこのときだからこそ、「できる」と思えば成し遂げる勇気と力が湧いてくるのです。転んでも、くじけそうになっても、自分の力で立ち上がって歩き続ける人間には、山を越えて自分なりに納得できる道が拓かれるというのが、学生諸君より3倍以上生きてきた人間としての率直な実感です。
グローバリゼーションは、どこで働こうと、どこに住もうとも、市場経済の大きな潮流のなかで、いつも『あなたは、何ができるのか』と問われる社会を到来させました。東京国際大学は1965年創立以来、高い志とタフな体力、精神力で時代を生き抜く気迫に満ちた「真の国際人」の育成を建学精神として、コミュニケーションとチームワーク、問題の分析と解決能力を体得できる実践性重視の専門・教養・体験科目や、多彩な課外活動プログラムを導入してきました。
人が生きていく軌跡やその状況は、ひとつボタンを押せばリセットできる安易な命題ではありません。苦しくとも一歩、一歩踏みしめ歩き続ける途中で感じたり学んだりすることから、生きていることの実感が湧いてくるのです。 仲間と一緒に勉強やクラブ・サークル活動を通じて知る楽しさと生き甲斐こそ、青年の特権です。世界に通じる指導者、名監督・コーチ陣が揃った日米5つの国際キャンパスと近代的な総合グランドで、自分の世界を広げ、技能を大きく伸ばす機会と時間を獲得されることを人生の先輩として心から期待しています。
東京国際大学 学長 田尻 嗣夫


