地域連携による不登校予防支援プロジェクト

実施体制
地域と連携のとれたボランティア体制で不登校予防支援プロジェクトは進んでいます。

地域との連携体制

地域との連携体制

東京国際大学では、平成15 年度から川越市教育委員会と連携して不登校児童・生徒の支援を実施してきました。

この取り組みは東京国際大学と川越市教育委員会が、学校の教育分野において不登校児童・生徒への支援や教職員研修、学習支援などで相互協力するという協定に基づいていて、不登校対策に重点をおいて児童・生徒一人一人を支援する教育相談体制の充実に貢献してきました。
活動の実績としては、スチューデント・サポーター制度が始まってから4年間、地域の小・中学校における不登校児童・生徒数の在籍率はほぼ一定を保っていました。
全国的には小・中学校での不登校児童・生徒数の在籍率は増加傾向が見られるので、川越市での在籍率がほぼ一定ということは、スチューデント・サポーター制度の導入が不登校予防に有効であったことを示しています。

しかし、中学校での不登校生徒数は依然として多く、小学校から中学校への移行期に、よりきめ細かい継続した対応が必要であることがわかりました。
これまで川越市とおこなってきた不登校児童・生徒の支援をより活発化させるため、東京国際大学と川越市教育委員会は平成19 年3 月『学校教育分野における相互協力に関する協定書』を締結しました。
この協定書に基づき、東京国際大学は「不登校児童・生徒を支援のするための学生ボランティア派遣」の要請に応えるため、今までの4 年間の実績をもとに川越市教育委員会と連携してスチューデント・サポーター制度をより充実・発展させ、子どもに優しい地域づくりを目指しています。

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川越市教育総合相談センター(リベーラ)

川越市教育総合相談センター(リベーラ)

東京国際大学と連携する教育委員会の中心は、川越市教育総合相談センター(リベーラ)です。
リベーラは川越市教育委員会の教育研究所のひとつで、平成12年に地域の教育相談に積極的に対応するために設立されました。
東京国際大学からおよそ200メートルという非常に近い場所にあり、密に連携をとることが可能になっています。
東京国際大学とリベーラで活動を続けてきた川越市の小・中学生への家庭訪問をおこなう取り組みには、既に58人の学生が参加していて、不登校児童・生徒の68.9%が学校復帰をしています。
この取り組みが川越市の不登校問題の改善に一定の成果を挙げていることから、平成17年度から埼玉県教育局でもスチューデント・サポーター制度を導入し、東京国際大学を含む埼玉県内の国立・私立大学11大学の協力により活動が展開しています。

「リベーラ」を通した、スチューデント・サポーターによる支援の手順
  1. 川越市教育総合相談センターが案内文書を作成して、川越市立小・中学校や関係家庭に配布します。
  2. 川越市教育総合相談センターが、学校を通して要請のあった家庭・学校と連絡調整をおこない、希望する対応のしかた、希望する時間と曜日、希望する学生の性別などを決定します。
  3. 川越市教育総合相談センターが東京国際大学に家庭・学校の希望にそくした学生の派遣を依頼します。
  4. 川越市教育総合相談センターの担当者が、保護者および学生と打ち合わせをおこないます。
  5. 東京国際大学の学生が、家庭訪問などの活動を実施します。
    活動は週1 回2時間で、一人の子どもには、同じスチューデント・サポーターの継続対応を基本としています。

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