流通関係の識別コード類

製造・販売・流通される商品・サービス・パッケージ(梱包)などの「個体」や「まとまり」を国際的に一意に識別するには、国際機関や権限をもつ企業が付与する識別番号が必要となる。併せて、産業・企業の分類体系や商品・製品の分類体系の標準化も必要となる。

 今後、eビジネスやWebサービスでグローバルな取引や連携を実現するためには、これらコードの存在を認識して尊重しなければならない。

 

一般に、ある個体としての商品の識別番号は、例えば、JANEAN)コードの場合:

 

    商品識別番号=国コードメーカコード+プロダクト番号+検査符号

 

のような構造をもつ。

 

その「商品識別番号」は、ある商品分類体系に属さなければならないし、「メーカ(企業)コード」も産業分類体系に属すことが求められる。

    

 問題は、その分類体系が一意でなく業種や分野によって異なることにある。さらに、キーとなるメーカ(企業)コードについても、同じ企業がコード発行機関によって異なる複数のコードをもつこともある。

 

    商品分類A ={商品識別番号1、商品識別番号2、・・・・・}

    商品分類B ={商品識別番号100商品識別番号1・・・・・}

       (注)同じ商品が異なる分類カテゴリに属す

 

    産業分類A ={企業コード1企業コード2・・・}

    産業分類B = {企業コード2、企業コード5、・・・}

       (注)同じ企業が異なる分類カテゴリに属す

 

 組織(企業)コード      

 ISO/IEC 6523: Structure for the Identification of Organisations (SIO)

   組織(企業)を識別するコードの付与方法をISOISO/IEC JTC1 SC32)が定めたもので、他の多くの識別コードに利用されている。組織コードは、分野や地域ごとのICDinternational Code Designator)と呼ばれる団体・企業(4桁で識別)が発行する。さらに、そのICDは、英国のBSIBritish Standard Institution)のRARegistration Authority)に登録される。現在、150ほどのICDが登録されている。

 下記の帝国データバンクや情報処理開発センタ(JIPDEC)もICDとして登録されている。

したがって、組織コードは、先頭4桁がICD番号で、それに続いて最大9桁の企業番号を「/」と「// 」で分離して表現する。

   【例】ある企業のコード:  0014/123456789//  :

     (0014JEDICを表し、13245689 が企業番号である)

 

 DUNS (Dun&Bradstreet) 企業コード     

 帝国データバンク企業コード

 帝国データバンク企業コード解説  

 JEDICコード       

 JEITAコード       

   

    今のところ、次の問題はのこる。

        ICD01が付与する企業コード={01/001, 01/002,・・・・}

        ICD02が付与する企業コード={02/001, 02/002,・・・・}

         (注)01/001 と 02/002 は同じ企業かもしれない。

 

 UPCUniversal Product Code)企業コードGS1が付与する企業コード, 米国のGS1本部への申請が必要

 

 産業(企業)分類コード:

 NAICS: North America Industry Classification System , US CensusNAICS2007

 NAPCSNorth America Product Classification System

   ( NAICS, NAPCSは、米国、カナダ、メキシコを対象としたもの。)

 

 国名コード:

 ISO3166国名や行政地域名を表す規格。 国コード

 EAN国コード: EANが定めた国コード。JANの場合、4549が日本。

 

 商品分類コード

  商品の分類体系に関するコード:

 

 GS1商品分類コード:

 国際的流通標準化団体GS1が定める商品分類コード。 

                 GPCGlobal Product  Classification)        

           GPCとは:

 

 UN/SPSCコード:

 国連のUNDPが管理する製品・サービスの分類コード

  UN/SPSC国連/標準製品・サービス・コード       

  UN/SPSCコード一覧

           UN/SPSC 利用事例解説   http://www.unspsc.org/documentation.asp#uns

           UN/SPSC 解説Webセミナ        http://www.unspsc.org/webseminar.asp

           UN/SPSC リソース       http://www.unspsc.org/unspsc_resources.asp

 

 商品コード 

 JANEAN)コード:

  一次元バーコード(13桁)として広く利用されている。JANEANは同じもの。国番号が4549のものをJANと呼んでいる。JIS X 0501 共通商品コード用バーコードシンボル」として制定されている。米国でも日本のJANコードは通用する。EANEuropean Article Number の略で、EAN本部が付与する。EANは、GS1に統合された。

 UPCUniversal Product Code)コード:

  1973年にアメリカ、カナダを対象として制定された 統一商品コードの草分け。EANとは異なる構造(12桁)をもつ。薬品、健康関連、など別々な団体が管理し、さまざまなバージョンがある。

 GTINGlobal Trade Item Numberコード:    

 2005年から、国際的流通標準化機構GS1が薦める商品コードで、これまでのJAN(EAN)コード(13桁、8桁)や、UPCコード、ITFコード(14桁)の総称。それぞれ、GTIN-8GTIN-12GTIN-13GTIN-14 などとなる。

 

 出版物コード

 ISBNInternational Standard Book Number

 ISBN規格改定について (日本図書コード管理センター)

 書籍JANコード

 

 物流コード 

 ITFコードGTIN-14):集合包装商品コード:物流のためのパッケージに付与するバーコード。     

 電子タグ(RFID)における個体識別コード

 個体識別コード(ISO/IEC15459-4

 ロット識別コード(ISO/IEC15459-6

 EPC Global(GS1)とAuto-ID Center

 

 電子タグを用いた自動認識とAuto-IDセンタをベースとするEPC Globalの戦略

EPC GlobalGS1)サイト

アーキテクチャフレームワーク

標準開発プロセス

EPC Information Service Standard

Auto-ID Center

Auto-ID Lab Japan.

  慶応大学1慶応大学.2

 

 その他の識別コード

 UDDIと識別コードについて                               

 ユビキタスIDセンタについて

 uIDについて2

 

 

 多様なコード体系の相互運用のために

 今日、上記のように、同じ分野についても多様なコードが存在する。流通のバーコード一つでも、国際的には、UPCGS1,などなど、多様であり、製造業の電子部品業界では、独自の「部品番号体系」をもつ。いずれも歴史的な経過をもち、再付番することはできない。そのようなコード類の連携をどのように実現するかが課題となっている。

 登録されるコードや識別子の相互運用を目的とするISO規格の一つに、ISO/IEC19763がある。

 

 ISO/IEC19763 Metamodel Framework for Interoperability (メタモデル相互運用枠組み)

   (ISO/IEC JTC1 SC32WG2 )