2012年12月8日公開講演会 概要紹介 |
「アラブの春」のその後・・・イスラーム諸国の政治と宗教 日時:2012年12月8日(土)14:00〜18:00場所:東京国際大学早稲田キャンパス(東京都新宿区西早稲田2-6-1)、マルティホール 参加:自由(無料) プログラム: @「リビアの挑戦とイスラームの役割――個人的経験から」(“Challenges Facing Libya-Role of Islam-a personal experience”) 【講師】アメット・ナイリ博士(Dr. Ahmed NAILI)、リビア、商学博士(明治大学) リビア外務・国際協力省国際機関局勤務、リビア専門職高等研究所・講師 A「タジキスタンのイスラーム復興」(“The revival of Islam in post-Soviet independent Tajikistan”) 【講師】ズバイドゥロ・ウバイドゥロエフ博士(Dr. Zubaidullo UBAIDULLOEV)、タジキスタン、国際政治経済学博士(筑波大学)タジキスタン科学アカデミー、インド・パキスタン部局、上席研究員 資料:「公開講演会ポスター」(PDFファイル) |
第2回公開講演会レポート |
2012年12月8日、東京国際大学早稲田キャンパス、マルティホールにおいて、アメット・ナイリ博士、ズバイドゥロ・ウバイドゥロエフ博士をお招きしての第2回公開講演会が「アラブの春」のその後・・・イスラーム諸国の政治と宗教と題して開催された。 アメット・ナイリ博士は、2012年4月まで在日リビア大使館参事官として、民衆蜂起前後の祖国の激変の対応を行い、現在はリビアで外務・国際協力省の国際機関局に所属している。日本での任務を終えて帰国後、全国民議会選挙に出馬、残念ながら落選したものの、変革期のリビア国政を経験したことから、国内の宗教と政治の関係やリビアの現状と今後の課題などについてお話ししていただいた。 ズバイドゥロ・ウバイドゥロエフ博士は、2010年に筑波大学大学院にて博士号取得後、母国タジキスタン科学アカデミーの研究員として働いている。本年10月から半年の予定で筑波大学非常勤研究員を勤めている。ソ連から独立したのちのタジキスタンおよび中央アジアのイスラームの宗教復興、北アフリカの民衆蜂起の影響を受けた社会の変化についてお話していただいた。 当日は晴天に恵まれ、延べ50名近い参加者にお越しいただけた。ナイリ博士の講演は英語で行われ、塩尻和子研究代表が通訳を行った。ウバイドゥロエフ博士の講演も英語で行われ、日本語訳された講演原稿が配布された。3時間近い講演ののちに、1時間の質疑応答の時間が設けられた。岩崎真紀(筑波大学助教)研究分担者が通訳を担当し、活発な議論が繰り広げられ、盛会の中、閉会の時間となった。
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