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東京パラリンピック〔陸上競技〕に山﨑晃裕選手(本学OB)出場内定

2021年05月21日

 本学OBの山﨑晃裕選手(人間社会学部卒)が、東京2020パラリンピックの陸上競技「男子やり投F46 」日本代表推薦選手に内定しました。

 生まれつき右手首欠損という障害を抱えながら、小学生の頃から野球を始めた山﨑選手。持ち前の身体能力に加え、独自の体力づくりや練習、プレースタイルなどの工夫により、高校まで健常者と一緒のチームでプレイを続け、実力を伸ばしました。 本学入学後は生理学・運動学・トレーニング法などを科学的に学び、障害者野球に転向。日本代表として出場した「第3回世界身体障害者野球日本大会(2014年)」で準優勝し、最優秀選手賞を獲得しました。

 その後、パラリンピック出場を目指して参加したトライアル(選手発掘プログラム)でやり投と出会い転向すると、めきめきと頭角を現して、2017年には日本記録樹立、世界選手権5位入賞の快挙。卒業論文では左右非対称など障害に応じたトレーニングに対する自身の知見をまとめました。2018年に本学を卒業、現在は順天堂大学に所属して競技を続けています。

 昨年は人間社会学部の授業「コミュニティスポーツ論」にゲストスピーカーとして登場し、障害者競技の説明のほか、山﨑選手自身の独自のトレーニング方法や改善したトレーニング器具などを紹介してくれました。自身がジム・アボット選手の活躍する姿に励まされたように、今度は自分の頑張る姿が誰かの勇気につながることが夢だと語り、金メダル獲得を目標に挑戦する先輩の姿は、スポーツを専攻するTIU生たちの誇りであり、刺激になっています。

在学中の山﨑選手(学食)

在学中の山﨑選手(三好准教授研究室)

世界身体障害者野球日本大会(2014年)

後輩たちにオンラインで講義(2020年)