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「プロジェクト型学習」多国籍の学生たちが協働!次代を担うビジネスパーソンを育成するCareer Experience Practicum

2022年12月14日

 本学では学期ごとにさまざまなグローバル企業に協力いただき、最先端の事業運営を英語で学ぶ「Career Experience Practicum」を開講しています。
 今期(2022年秋学期)は、「デジタルサービスの会社への変革」を掲げ、グローバルカンパニーとしてさらに成長を続ける株式会社リコーにご協力いただき実施。リコーのアクセレータープログラムである「TRIBUS(トライバス)」と、遠隔会議等における視覚コミュニケーションをサポートするツール「piglyph(ピグリフ)」の2つをテーマに、現在の社会課題等の観点からこれらを有効的に活用できる方法を学生たちが考え、提案を行いました。

 今期の履修者は、アメリカ、インド、インドネシア、カザフスタン、韓国、タイ、台湾、バングラデシュ、フィリピン、ブラジル、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、日本の14カ国の学生たち。
 まずはリコーの小笠原広大さん(TRIBUS推進室)、渡辺恵里さん(piglyphリーダー)から今回のテーマに関して講義いただきました。小笠原さんからは、オフィスオートメーションを提唱しオフィスワークに革命をもたらしたリコーが、時代の変化にいかにして対応してきたかということに関して、渡辺さんからはTRIBUSから生まれたアイデアの一つであるpiglyphの誕生ストーリーや込められた想いに関して、それぞれお話しいただきました。
 講義の内容を念頭に、学生たちは6つのグループに分かれて課題に取り組み、グループワークの過程ではリコーのお2人から適宜アドバイスをいただきながら進めました。

 学生たちの提案の一部をご紹介します。

≪Group 1≫インドネシアの初等教育にてpiglyphを用いたビジュアル言語学習を提案
多民族国家であるインドネシアの小学校では様々な言語による授業が行われており、初等教育では子供たちに視覚的に学ばせることが有効だが実際の教育はそのようになっていない、という点に課題を設定。piglyphを用いれば視覚的アプローチで学習効果を高めることができ、かつ導入が比較的容易であるという点にニーズを感じた学生たちは、マーケット分析や現地仕様に合わせたpiglyphの改良、プロモーション展開など具体的な計画を練り上げ、インドネシアでの事業展開を提案しました。

≪Group 4≫インドにてTRIBUSを実施しスタートアップを支援
インドでは2016年から2022年の間でスタートアップが150倍に増えており、アクセレータープログラムであるTRIBUSをインドに持ち込むことで、リコー社・インド企業の両社にとってビジネスの幅が広がるのではないかという点に着目。教育格差や児童労働といったインドならではの社会問題をふまえ、HR領域にスポットを当て、優秀な人材確保・人材の育成の分野に焦点を絞り具体的な提案を行いました。

 発表後、リコー社員の方々から講評をしていただき、全てのグループが単なるアイデアの発表にとどまらず具体的なプロモーション等に関しても言及していたことに高い評価をいただきました。学生からは「ビジネスの最前線で働くリコーの社員の方からいただいたフィードバックが大変参考になった。卒業後もこの学びを活かしていきたい」「前回の大塚ホールディングスの授業も参加したが、領域の違う日本の大企業の戦略が学べて良かった。」といった声が聞かれました。

 本学では学生たちが自ら課題を設定し、解決していく実践力を高めるプログラムを用意しています。次代を担うビジネスパーソンとして、即戦力となる学びを今後も展開していきます。