[商学部]「コストを下げれば品質は上がる」-最前線の実務から学ぶビジネスの視点
2026年07月09日
商学部では、実社会の第一線で活躍する実務家を招いた講義を定期的に開催しています。6月30日(火)には、「地域共創のための経営管理会計教育研究イニシアティブ(REIMAC)」の取り組みの一環として、株式会社コスト開発研究所の代表取締役社長である三木博幸氏をお招きし、「コストとの闘い『DTC開発』への60年」と題した特別講義が行われました。
三木氏は、株式会社クボタにおいて長年にわたりトラクターなどの農業機械開発に従事され、いくつもの赤字事業を再建へと導かれました。同氏が本講義で語ったのは、「コストを下げれば品質は上がる」という実践的な経営の核心です。設計段階からコストを自ら算出し、部品点数を極限まで減らすことで、製造コストが下がるだけでなく故障の原因箇所も減少し、結果的に品質やメンテナンス性が向上するという「DTC(Design to Cost)開発」の具体的な方法を解説されました。
講義のなかで三木氏は学生に向け、「そろばん(計算)に長けているだけでなく、ものづくりの『現場』を知らなければならない」と強く語りかけました。商学部で学ぶ会計や経営の理論が、現場でどのように課題解決に結びつくのか。単なる数字の裏にある現場のリアルな動きを捉える視点の大切さを、学生たちが深く実感する貴重な機会となりました。