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東京国際大学のウエイトリフティング部はまだ歴史が浅い。
OBやOGが築き上げた栄光などがなく
伝統校のようなプレッシャーがない代わりに、
自分たちで実績を積み上げていかなければという想いがある。

その責任感に縛られすぎて、記録が思うように伸びなくなった。
日本代表の看板も背負い、焦りに任せて練習に打ち込んだ。

そんなとき、ゼミの授業でスポーツ新聞の記事が取り上げられた。
ラグビーの元ニュージーランド代表選手のコメントが紹介されていた。
「国の代表として、あるいはチームのレギュラーとして
永遠にプレーし続けることは不可能だ。
一番大事なのは、ユニフォームを脱ぐときに
自分がそのチームの誇りや価値をいかに高められたかだ。
チームより重要な個人というものはない」
華々しいプレーで観客を魅了する、その花形選手も
試合後には必ずチームの仲間とロッカールームの掃除をするとのこと。
競技者としてだけでなく、人間としても一流なのだと感じた。

ウエイトリフティングは個人競技だが、
自分は東京国際大学というチームでも戦っている。
東京国際大学という看板、あるいは日本という看板を背負って戦うとき、
チームの一員として誇りに思われるような人間でなければ
素晴らしい記録をただ打ち立てても意味がない。

真っ白いキャンバスのような新しいチームだからこそ
自分たちには自分たちのチームカラーを生み出す自由がある。
このチームで僕たちは、競技者としても人間としても一流をめざしていく――


※写真は実在の東京国際大学生ですが、本文とは関係ありません。
2019年1月現在のデータです。


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