Tokyo International University Institute for International Strategy | IDE-JETRO x TIU Conference 2019

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持続可能な世界の発展を実現するための貧困削減は、国連の「持続可能な開発目標」(SDGs)の一番目に掲げられているように、国際社会が解決すべき課題としてますます重要なものとなっています。インクルーシブ・ビジネス(IB)は、その解決手段の一つとして、企業が長年培ってきた経営手法を使いビジネスを持続可能なものにし、同時に、発展途上国の貧困層が、ビジネス活動に参加することにより、貧困や貧富の差を縮減しようとするものです。

IBの成功には、ビジネス原理に基づく企業活動と社会課題解決への貢献という二つの目的を融合させることが必要ですが、そこには複雑な要素が絡み、現地の制度や状況を理解するだけでなく、グローバルな制度の発展に合致する価値観、ビジネスモデルのイノベーションが不可欠となります。また、現地に浸透するビジネス活動を構築するためには、現地の組織(NGO、国際機関、開発援助機関、現地企業等)との組織間協力が不可欠です。

本講演会では、岡田仁孝 東京国際大学国際戦略研究所所長を中心とする研究チームがインド、アフリカにおける日欧米そして現地企業のIBプロジェクトを調査した結果を報告し、議論します。

みなさまのご参加をお待ちしています。

[DOWNLOAD] イベントスケジュール(PDF)
[DOWNLOAD] 会場へのアクセス(PDF)

[LINK] 2019年1月23日の参加登録フォーム



ポスターダウンロード (PDF - 2.3 MB)

報告者リスト
下記の氏名をクリックして下さい。各報告者のプロフィールに移動します。
アルファベット順に表示されています。


パトリック・ヴェルミュレン (基調講演)
岡田 仁孝 (イベント主催者)
サミュエル・アンポンサー
バスカル・チャクラバルティ
シェカー・チャウドゥリ
堀口 朋亨
井上 直美
パルタ・サラチ・ロイ
スミレ・スタニスロスキー

パトリック・ヴェルミュレン
基調講演

プロフィール
ラドバウド大学で戦略的管理・国際経営の教鞭を執る。専門分野は、制度的文脈における組織の戦略的行動と組織変革やイノベーション。現在手がけているプロジェクトは、制度の変化に対する戦略的対応、制度の変遷や複雑性、そして発展途上国(およびBOP層)におけるイノベーションと経済成長など。多様な方法論を用いながら、定性的研究を重視している。研究の成果は、”Academy of Management Journal”, “Organization Studies”, “Strategic Organization”, “Research Policy”, “Long Range Planning”, “International Journal of Research in Marketing”等の著名な学術誌に掲載されている。起業関係の意思決定、イノベーションと制度、BOP層における戦略的チャレンジなどをテーマにした本を出版。公的機関や民間企業の数々の組織に対して、組織の成長や戦略に特化したコンサルティングを行う会社も経営している。

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岡田 仁孝
イベント主催者

プロフィール
岡田仁孝(おかだ よしたか)は、東京国際大学の国際戦略研究所所長、Center for Inclusive Business and CSRセンター長で、教授として社会学とビジネスの領域においてEnglish-track Programで教鞭を取っている。上智大学の名誉教授でもある。彼の専門領域は、経済発展とイノベーションの経済社会学で、具体的には、企業の社会的責任(CSR)、発展途上国の貧困削減に資するビジネス活動(BOPやインクルーシブビジネス)、国の技術革新システム、日本の競争と協力の経営等を研究している。現在、英国日本研究協会が出版するJapan Forumの編集委員で、2013年までは、Oxford University Pressが出版するSocio-Economic Reviewの編集委員のメンバーであった。過去にRogers Hollingsworth教授 (UW-Madison), 世界銀行、国連大学の国際プロジェクトに参加。また、University of Wisconsin-Madison (1998), Cambridge and Oxford Universities (2001), the Max-Planck Institute-Cologne (2008)等への客員研究員として、海外におけるハイテク産業に関して調査をした。また、招聘教授としてUW-Madison (U.S.), University of Victoria (Canada), Carleton University (Canada), Helsinki School of Business and Economics (Finland), De La Salle University (the Philippines)等にて教鞭を取った。多くのジャーナルの論文、本、本の章を出版。詳細は、https://www.tiu.ac.jp/iis/members/okada.htmlを参照。.

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サミュエル・アンポンサー

プロフィール
東京国際大学より2014年に経済学の博士号を取得。同年から2015年まで日本学術振興会の外国人特別研究員。東京国際大学国際戦略研究所にて、世界経済と統計の准教授を務める。アフリカにおける教育、貧困、健康保険、労働やインクルーシブビジネスを研究。その成果は、アメリカ合衆国のAllied Social Sciences Association (ASSA)の年次総会、日本経済学会の年次大会、Western Economic Association Internationalなどをはじめとする国内外の学会で発表され、Journal of African DevelopmentやPerspective on Global Development and Technology等の査読付き学術誌に掲載されている。現在はAfrican Finance and Economics Associationの会長、Journal of African Developmentの共同編集者を務める。

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バスカル・チャクラバルティ

プロフィール
インド経営大学院コルカタ校にて、「公共政策とマネジメント」グループの教授を務める。コルカタとケンブリッジにて社会人類学を学び、ブリティッシュ・コロンビア大学より学際的な領域において博士号を取得。公共事業の実施に向けた制度的環境の評価を専門領域としている。より良いガヴァナンスに役立つ実用的な手法のイノベーションを奨励すべく、多種多様な専門領域の知識を融合し、多くの提案を出している。地方分権をテーマとした Participation at the Crossroads (Orient Blackswan, 2016) は、Commonwealth Knowledge Hubの推薦図書としても提供されている。また、数々の関係者が集まり形成されるリソースセンターの分析、地方政府政策の有効性、官民連携、生活協同組合の再構成、社会的マイノリティーや貧困層のためのマイクロファイナンスプログラム等に関して、インド政府をはじめ、西ベンガル州やオリッサ州の地方政府、UNICEF のような国際機関においてコンサルタントを務めた経験がある。論文は、Journal of South Asian Development, Review of Development and Change, Government Information Quarterly, Journal of Rural Developmentを含め多数ある。2012年から2014年にかけては、Decision (Springer)の編集長も務め、2014年から2018年まではJournal of Human Values (Sage)の編集も担当。ロンドンに本拠地を置くCommonwealth Local Government Forumの理事、Indian Council of Shastri Indo-Canadian Instituteのメンバーでもある。

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シェカー・チャウドゥリ

プロフィール
インド経営大学院アフマダーバード校よりマネジメントにおいて博士号を取得。現在はコルカタ市にあるコルカタ・ビジネス・スクールの学長と経営戦略学科長を務める。以前はインド経営大学院コルカタ校の学長、同学院アフマダーバード校において経営政策の教鞭を執っていた

アメリカ合衆国のU.Cバークレイ校にてシニア・フルブライト・フェロー、オランダ・エンスヘーデにあるトゥウェンテ技術大学の客員研究員、アメリカ合衆国イリノイ州にある南イリノイ大学カーボンデール校ビジネス経営学部の客員教授(1989年-1991年)、フランス・パリにあるESCP(パリ経営学院、1997年10月から12月)の客員教授を務めた。

90年代中ほどにかけては、世界銀行からの招聘で複数国の比較研究「産業技術発展のための制度と政策の優先事項」調査のインド部門を担当、後にこの領域のコンサルタントをする。インド経営大学院アフマダーバード校において技術マネジメント分野における研究を主導。戦略的マネジメントと技術マネジメント、さらには技術の取得と移転などといった分野における単著や共著の研究論文、ワーキングペーパー、ケースが多数ある。

2006年から2007年にかけては、Association of Indian Management Schools (AIMS) の会長に任命され、現在も複数の組織や有名な教育機関にて理事を務める。2009年にはインドの副大統領から有名なMIT-MAEER’s Bharat Asmita Acharya Shreshtha Award (Best Teacher in Management) を受賞。2012年にはAIMSよりRavi J. Mathai National Fellowship Awardを受賞している。

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堀口 朋亨

プロフィール
ドイツのゲオルク・アウグスト大学ゲッティンゲン大学院経営経済学系を終了し、経営経済学博士を取得。その後にミュンヘン大学日本センター助手、大阪市立大学都市研究プラザ特任講師を経て、現在、京都外国語大学外国語学部准教授及びリエゾンオフィサー(副学長扱い)に就任。専門分野は、国際経営論及び比較経営論。論文に「BOPビジネスに内包するリスクとそのマネジメント手法に関して」や「Monitoring Functions in Corporate Governance: A Case Study of a Japanese Department Store」がある。

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井上 直美

プロフィール
民間企業でのICT関連商品の開発と事業運営を経験後、United Nations Mandated University for PeaceとAteneo de Manila Universityにて修士号(M.A. in Responsible Management and Sustainable Economic Development)を取得。その後アフリカや東南アジアの各国で、ソーシャルビジネス、政府関係機関、NGO、国連機関などを経験し、2016年より現職。開発とビジネス、ビジネスと人権、持続可能な開発が専門分野。主な著作に「なぜモザンビークが採掘産業において人権尊重を重視するのか ―国家の開発戦略と人権」『アジ研ワールド・トレンド』11月号(アジア経済研究所 2017年)、「ハマグリの旅 1万5000キロ -- 日本の中小企業が、アフリカで求められる「ビジネスと人権」の実践 『アジ研ワールド・トレンド』3月号(アジア経済研究所 2017年)など。

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パルタ・サラチ・ロイ

プロフィール
Institute of Rural Management Anand (IRMA) にてマネジメントの博士号を取得。現在はインドのグレイターノイダ市にあるシブ・ナダル大学(SNU) にて「マネジメントと起業家」学科の助教授を務める。デザイン思考、起業家精神や定性的研究の講義を担当。戦略的マネジメント、起業家精神、イノベーション、の三つが交わる領域において研究をしている。博士論文は社会企業の分野において、戦略的視点から社会企業のスケールアップに関して出版を試みた。これまで、研究成果を数々の著名な国際学会で発表。博士論文の研究以外に、エコシステム的視点からインドのMSMEにおけるイノベーションを理解することを目的とした、国際開発機構による国家規模の研究プロジェクトにも携わった経験がある。

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スミレ・スタニスロスキー

プロフィール
スミレ・スタニスロスキーはサイモンフレーザー大学の経営管理学部を2004年に卒業。2009年に早稲田大学商学研究科において、労働経済学の修士を取得。2014年にマーケティング理論の博士課程を単位取得満期退学。2012年から2014年まで早稲田大学商学学術院の助手として勤めた後、東京国際大学国際戦略研究所で専任講師となる。現在、同研究所で准教授として、マーケティングと消費における持続可能性を研究している。近年は、倫理的消費者、コーズリレーテッドマーケティング、応援消費などを中心に研究している。

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貧困削減のためのインクルーシブビジネス(IB):
インド、アフリカにおける日欧米現地企業のチャレンジ

アジア経済研究所(IDE-JETRO)・東京国際大学(TIU)国際戦略研究所 共催


本研究とこの国際会議は、JSPS科研費16H05707の助成を受け実施しています。

初日: 2019年1月23日(水) ベルサーレ六本木グランドコンファレンスセンター (同時通訳付き)

時間

プログラム

12:30 - 13:00

登録

13:00 - 13:10

開会のあいさつ

ジェトロ・アジア経済研究所理事 佐藤 百合

13:10 - 13:40

基調講演

パトリック A.M. べルミュレン 「IBにおける戦略的なチャレンジ」

13:40 - 14:05

プロジェクトの説明とインドとアフリカにおける一部のケース

岡田 仁孝 「制度的繋がりとシンクロナイズド・ビジネスモデル」

14:05 - 14:15

休憩

14:15 - 15:05

インドにおけるケース
(モデレーター:
シェーカー・チャウデュリ)

1. バスカール・チャクラバルティ 「パートナーシップを組み、インドの人々の日常の健康を改善」

2. スミレ・スタニスロスキー 「インドでのIBとマーケティング」

3. パルサ・サラティ・ロイ / シェーカー・チャウデュリ 「パートナーの利害を調整し、IBにて飲料水を供給する
インドでの試み: ウォーターライフ・インディアのケース」

15:05 - 15:55

アフリカにおけるケース
(モデレーター:
バスカール・チャクラバルティ)

1. サミュエル・アンポンサー 「IBにおける戦略とパートナーシップ: ガーナでの企業とNGOによるケース」

2. 井上 直美 「 アフリカにおけるデジタル経済と開発: なぜ違いが起きているのか?」

3. 堀口 朋亨 「IBデザインに関する調査-日本企業の事例研究 」

15:55 - 16:10

休憩

16:10 - 16:55

パネルディスカッション
(モデレーター:
佐藤 寛) )

パネリスト (パトリック A.M. べルミュレン、 バスカール・チャクラバルティ、 サミュエル・アンポンサー、岡田 仁孝)

16:55 - 17:00

閉会のことば

東京国際大学 Center for Inclusive Business and CSR フェロー、UNDP 駐日代表 
近藤 哲生



2日目: 2019年1月24日(木) JETRO 5D 会議室

初日: 2019年1月23日(水) ベルサーレ六本木グランドコンファレンスセンター (同時通訳付き)

時間

プログラム

9:00 - 9:30

登録

9:30 - 9:40

開会のあいさつ

アジア経済研究所 新領域研究センター (IDE-JETRO) 上席主任調査研究員 佐藤 寛

9:40 - 11:00

セッション 1: 基調演説と自由討論
(モデレーター: 岡田 仁孝)

パトリック A.M. べルミュレン 「IBにおける規模の拡大」

11:00 - 11:15

コーヒーブレイク

11:15 - 13:05

セッション 2: アフリカにおけるIB
(モデレーター:
スミレ・スタニスロスキー)

1. 井上 直美 「アフリカにおけるデジタル経済と開発: イノベーションがどのように人々の生活を変えたか?」

2. サミュエル・アンポンサー 「ガーナにおけるパートナーシップ、イノベーション、そして、持続可能なIBのリソース」

3.岡田 仁孝 「IBにおける制度的繋がり: ケニアとタンザニアにおける成功と失敗」

13:05 - 14:05

昼食

14:05 - 15:55

セッション 3: インドにおけるIB
(モデレーター:
サミュエル・アンポンサー)

1. シェーカー・チャウデュリ / パルサ・サラティ・ロイ 「インドにおけるIBモデルの比較研究:
低価格飲料水のウォーターライフ・インディアと農業のアラヤ・コラテラル」

2. バスカール・チャクラバルティ 「インドにおけるインクルーシブで安価な保健医療: アラビンド・アイケアとメドトロニックにおける専門領域を超えてのパートナー間の協力と活動」

3. スミレ・スタニスロスキー 「インドのIBにおけるパートナーシップ戦略」

4. 岡田 仁孝 「IBにおける制度的繋がり:
インドにおける成功と失敗」

15:55 - 16:10

コーヒーブレイク

16:10 - 16:50

自由討論
(モデレーター: 佐藤 寛)

16:50 - 17:00

閉会のことば

東京国際大学・国際戦略研究所所長 
岡田 仁孝