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ゴルフ好きの祖父から「いつか孫とラウンドするのが夢だ」と
子ども用クラブを渡されたのが、ゴルフとの出会いだった。
小学生・中学生までは、練習すればそれなりに上達できた。
自然と、ゴルフの道に進むことを考えた。
でも、高校生になった頃から、人より抜きん出ることが簡単ではなくなった。

ゴルフの道へ進むなら、諦めずにプロテストを受けるのか。
それとも‥
悩んだ末に、東京国際大学への進学を決めた。
「ゴルフの道へ進むなら、大学進学は回り道だ」
誰しもがそう言った。
ただ、祖父だけが「自分のやり方を信じろ」と言ってくれた。

それまでは、ゴルフの技術を磨くことだけを考えていた。
でも、大学での勉強や練習は違った。
まず筋肉や骨格、人体の仕組みを知り、効果的なトレーニングメニューを研究した。
ゼミで「飛距離をアップさせるために下半身を鍛えたい」と話していたら
ウエイトリフティング部の友だちが、自身のトレーニング方法を教えてくれた。
それまでは感覚的にコントロールしていた栄養やメンタルも
効率的に摂取し、科学的に裏付けられた方法で制御する術を学んだ。

目標を決め、いろいろなアプローチ法を考え、計画を立て、実行していく。
その成果を振り返り、新たな目標を立てる。
知らず知らずのうちに身に付いた方法は、試験勉強でも就職活動でも役に立った。
気持ちで負けそうなときは、授業で学んだメンタルトレーニングを実践した。
「ビジネスでも同じだ。社会に出ても忘れるな」
祖父が笑ってくれた。

大学への進学は回り道ではなく、自分の世界を広げる大切な時間だった。
全てのきっかけは、ゴルフだった。
ゴルフがあったからこそ、人間として成長できたと感じる。
「じっちゃん、ありがとう。今度、一緒にラウンドしような」


※写真は実在の東京国際大学生ですが、本文とは関係ありません。
※2018年7月現在のデータです。


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